岡倉天心『茶の本』を読む
発売日
2000年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57473-8

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岡倉天心『茶の本』を読む
日本人の心と知恵

著者 山崎武也著 《ビジネスコンサルタント》
主な著作 一流の条件』(PHP研究所)
税込価格 503円(本体価格457円)
内容 天心が英文で書いた古典的名著『茶の本』に刻まれた、美しい生き方の作法に通じる「茶の心」を、茶道に精通した著者独自の目で翻訳。



 岡倉天心は、東京美術学校設立や横山大観・菱田春草ら日本画家の育成など、明治期の日本美術界の興隆に多大な功績を残した人物であり、また英文で書いた『茶の本』などの著書を通して、日本を始めとする東洋文化の優れた精神性を、西洋に紹介した思想家としても知られている。

 今までも『茶の本』は、古典的名著として数種類の翻訳書が世に出されているが、本書は自らも茶道を通じて海外との国際交流に尽力する著者が、逐語訳では通じづらい、天心が英文に込めた「茶の心」の真髄を存分に汲み取り、その主張を忠実に翻訳したものである。

 お茶を嗜む人はもちろん、茶道に馴染みの浅い人でも、天心が『茶の本』で訴えた、争わず互いが協調しあうことを重んじた東洋の「和の精神」や、花や自然を愛し敬う独特の「美意識」等、現代文明の問題点や、人の生き方、人間関係を考えるうえで、多くのヒントが得られるであろう。

 日本人ならば、一読しておきたい古典である。