日本海軍に捧ぐ
発売日
2001年01月05日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57500-1

日本海軍に捧ぐ

著者 阿川弘之著 《作家》
主な著作 論語知らずの論語読み』(PHP研究所)
税込価格 692円(本体価格629円)
内容 海軍出身である著者が、折々に綴ってきた、海軍に関する小説(中・短編)、紀行、随筆を集成し、海軍への想いを説く。ファン必読の一冊。



 太平洋戦争における敗戦とともに、姿を消した日本海軍。しかし、その中で培われた「伝統と気風」は、時をこえて不滅である。本書は、著者の、海軍にまつわる中・短編小説、紀行、随筆を集成して、在りし日の輝きを偲ぶとともに、功と罪の複雑に絡み合った歴史の渦中に、現代に生きるための教訓を見出そうとするものである。海軍ファンならずとも日本人として読んでおきたい作品集である。

 内容は、「私のなかの予備学生」、「私記キスカ撤退」、「荒城の月――広瀬武夫私記」、「二十八年目の真珠湾」、「アッツ紀行」、「海軍のふるさと――江田島今昔」、「舞台再訪 雲の墓標」、「わたしの海軍時代」、「暗号と私」、「山本聯合艦隊司令長官閣下」、「青い眼の長門艦長」、「東郷元帥の功罪」、「広瀬武夫余話」、「小泉さんと海軍」、「『ああ同期の桜』に寄せる」、「余命と無常感」、「漢口の正月ハワイの正月」と、よみごたえあるライン・アップ。名文で味わうひととき。