なぜ、この人の周(まわ)りに人が集まるのか
発売日
2001年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57513-1

なぜ、この人の周(まわ)りに人が集まるのか
人望力についての実感的研究

著者 坂崎重盛著 《エッセイスト》
主な著作 「ほめ上手」には福きたる』(PHP研究所)
税込価格 503円(本体価格457円)
内容 なぜか人が集い、情報が集まってくる人がいる。その秘密は一体何なのか。著者の体験を基にその謎に迫ったロングセラー、ついに文庫化。



 人望力について書かれた本は山ほどある。そして、それらのほとんどに共通しているのは偉人・哲人の言葉を紹介し、立志伝中の経営者などの経営手法や経営哲学を書き連ねたものだ。

 ところが本書には、偉人・哲人も出てこなければ、名経営者も出てこない。出てくるのは、我々の周囲でよく見かけるような、なぜか人から好感を持たれ、常に人の輪の中心にいるような無名の人物のエピソードばかりだ。

 著者は「人望力の法則」を探るため、そのような人物の観察と、自分自身の体験をもとに本書を書き上げたという。

 そして得た結論は、「ものごとを肯定的に考えられる人に、人は集まる」「状況判断の狂わぬ人のまわりに人は集まる」など12の「法則」としてまとめられている。

 考えてみれば、ほとんどすべてのビジネスマンは偉人や哲人でもない。そんな遠い存在の箴言を参考にするより、本書の中のエピソードでわが身を振り返ったほうが、よほど有益なのではなかろうか。