「進化論」を楽しむ本
発売日
2001年12月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57659-6

「進化論」を楽しむ本
ダーウィンの時代から最新の学説までがよくわかる

著者 中原英臣
佐川峻著
主な著作 ヒトゲノムのすべて』(PHP研究所)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 生物学の基本として捉えられてきた進化論が、ヒトゲノムの解読、クローン技術で揺らぎだした。科学の最新パラダイムを解き明かす一冊。



 人類の祖先はいつ誕生したのか? 恐竜はなぜ滅びたのか? 生物の進化の謎はわれわれの好奇心とロマンを常にかきたててくれる。

 本書は、ダーウィンの「進化論」を中心に、近年、次々と登場する新進化説との比較検討を交え、「進化論」の現在と今後の展望を、やさしい語り口で解説した進化論の入門書である。

 本書で、「ダーウィン進化論は進化論であるかもしれないが、サイエンスとしての進化論は、これからさらに進化していく」と、著者の一人である中原は言う。そして、新しい進化論やダーウィン進化論を比較することによって、進化論そのものを淘汰していくかどうかは、今後のわれわれの進化論への取り組み方にかかっていると言う。

 内容はサブタイトルの文句のとおり、ダーウィン時代から最新学説までを網羅。すべての小見出しが質問型で読みやすく、キリンの首を長くしたのはウイルスだったなどという説の紹介もあり、文系人間にも充分楽しめる一冊だ。