書籍

- 発売日
- 2002年02月01日
- 判 型
- 文庫判
- ISBN
- 978-4-569-57687-9
「老子」を読む
現代に活かす「無為自然」の哲学
著者 | 楠山春樹著 《早稲田大学名誉教授》 |
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主な著作 | 『老子―柔よく剛を制す』(集英社) |
税込価格 | 607円(本体価格552円) |
内容 | 無為自然・柔弱謙下を説き、しなやかでしたたかな処世の知恵を語る『老子』。原文を忠実に読み解きつつ、老子の深遠な思想世界を探究。 |
「大器晩成」「上善は水の如し」「和光同塵」「怨みに報いるに徳を以ってす」――日本人に親しみ深いこれらの金言・警句は、みな『老子』が出典である。二千数百年もの昔に著され、わずか五千余字からなる書物の言葉が、なぜ日本人の生き方・考え方に深い影響を与えたのか。本書は、『老子』をめぐる基礎知識の解説と、全文の訳注を完備した、その独特の思想世界を理解する上での格好の入門書である。
戦乱の古代中国にあって深遠な「道」の思想を説き、「無為自然」を治世や処世の根幹とした『老子』は、争いに満ちた現代を生きる上でも多くの示唆を与えてくれる。本書ではとくに、近年中国で出土した帛書や竹簡による慎重な校訂を経て、老子本来の主張は何であったかに迫っている。著者の緻密な考証には、あたかも謎解きを愉しむかのような醍醐味すらある。人生を考える書としてのみならず、知的好奇心を刺激する読み物としてもおすすめしたい。文庫書き下ろし。
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