天翔の艦隊 復活篇4
発売日
1998年07月13日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60159-5

天翔の艦隊 復活篇4

著者 秋月達郎著 《作家》
主な著作 天翔の艦隊 復活篇1~3』(PHP研究所)
税込価格 1,026円(本体価格933円)
内容 ハルゼーの大艦隊を粉砕し、太平洋を席巻した日本艦隊は、陸軍とともにハワイを目指す。智将児玉源太郎のハワイ攻略作戦の開始だった。



 総首席参謀・秋山真之の秘策で、ハルゼーの大艦隊を壊滅させた日本海軍は、元帥・橘周太の指揮する陸軍と協力して南太平洋の島々を席捲、ハワイを目指す。艦隊の主力を失い、追いつめられた米太平洋艦隊長官・キンメルは、ミッドウェイ邀撃作戦にすべてを賭け、全残存部隊を引換えに、山本五十六率いる聯合艦隊の空母四隻を撃沈させた。すべてを失ったキンメルは自室で自ら命を絶つ。モームの『南太平洋』を読み、この美しい海でなぜ我々は殺し合わねばならないのか自問する橘に、元帥・広瀬武夫は、旅順で戦死した時、敵将マカロフと冥土で再会したことを話す。そこに憎しみはなく、他の日露の両将兵も、傷一つない美しい姿で談笑していた。広瀬はそこで戦争は所詮天秤であり、お互いの憎悪より愛情が勝った時に、ようやく戦争が終わることを悟ったと告げる。何事かを理解した橘は、愛読するモームの短編集を広瀬に託し、最後の戦地ハワイへと向かった。復活篇堂々の完結。