宮脇檀の「いい家」の本
発売日
1998年06月22日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-60170-0

宮脇檀の「いい家」の本
もっと家について考えてみませんか?

著者 宮脇 檀著 《建築家、エッセイスト、宮脇檀建築研究室主宰》
主な著作 都市の快適住居学』(PHP研究所)
税込価格 1,362円(本体価格1,238円)
内容 長年住宅に取り組んできた建築家が日々考えた、住まい・家事・旅・都市、そして人間のこと……。人の住む器としての家を語った一冊。



 いったいあなたはどんな家に住みたいだろうか。「風と共に去りぬ」で観た回り階段、住宅雑誌に出ていたイタリア民家風リビング、花模様の壁紙にピカピカのシステムキッチン……それは子供の頃からの憧れをすべてつめ込んだ、しかしどことなく現実味の薄い家ではなかろうか。日本人が自由気ままに欲しいものだけを求めてつくってきた結果、現在の日本の家の多くが非機能的で無国籍となり、郊外の街は百鬼夜行の住宅が延々と続く。そんな現状を何とかしたいと、建築家の良心がうごめいた。本書は、38年間住宅設計に取り組み続けた建築家の著者が、さまざまな家をつくり、世界を歩き、そしてたくさんの人々に出会う中で日々考えた「家」についての記録である。「いい家」や「いい街」に正解はない。しかし唯一その答えを探し出す方法は、われわれ一人ひとりが家について考えていくことだ。そのための指針を、著者は与えてくれている。