絶望的楽観主義ニッポン
発売日
1999年05月06日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60413-8

絶望的楽観主義ニッポン
戦争を知らない大人たちへ

著者 野坂昭如著 《作家》
主な著作 この国のなくしもの』(PHP研究所)
税込価格 1,624円(本体価格1,476円)
内容 企業倒産、テポドン、毒カレー事件……蔓延する危機説を一刀両断! 「昭和ヒトケタ」世代の責任とは? 日本人の魂を救う最後の処方箋。



 毒カレー事件、学級崩壊、自虐マスコミ、金融不祥事、テポドン、少年A……歴史上、最も醜い民族に成り下がった現代日本人。我らはなぜかくも堕落したのか。 本書は、戦後日本の堕落の責任を「昭和ヒトケタ」に問い、自戒をこめて日本再生への道を探った、憂国、愛国の書である。 戦時中よりも「絶望」の言葉がふさわしい現代日本。「こんな世の中になってしまった責任は、昭和ヒトケタにある」と著者はいう。高度成長時代、「民主・平和・自由・平等」を唱え、すべての思考を停止。自分さえよけりゃいいと、バブルで浮かれ、挙げ句その責任をうやむやにしたまま、今、世の中を退きつつある「昭和ヒトケタ」。自身もヒトケタ世代である著者が、自戒をこめてヒトケタの責任を問う。 鬼才の眼と筆が、戦後日本の悪の根源を絶つ! 日本人の魂を救う最後の処方箋。ベストセラーとなった前著『この国のなくしもの』を凌ぐおもしろさ。瀕死の世紀末日本に喝を入れる一書。