<格付け>の経済学
発売日
1999年01月20日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60466-4

<格付け>の経済学

著者 黒沢義孝著 《日本大学経済学部教授、経済学博士》
主な著作 『債券格付けの理論と実際』(東洋経済新報社)
税込価格 723円(本体価格657円)
内容 ムーディーズ、S&Pなど日本の企業経済への影響力が注目されている<格付け>と<格付け会社>。その理論と実際、社会的背景を易しく解説。



 1997年春からのアジア諸国の通貨下落、同年11月の北海道拓殖銀行・山一證券の破綻など、一連の金融危機の中で、にわかに注目を集めるようになった、ムーディーズ・S&Pなどの<格付け>と<格付け機関>。最近ではまた、日本国債も格下げされ、その妥当性をめぐって議論が起こった。 自由競争が行われる資本市場のグローバル化が進む中、債券・預金・保険などの償還の確実性を表す<格付け>は、企業のみならず国家経済にまで、急速にその影響力を増しつつある。 本書では、日本ではまだ歴史が浅く、正確な情報の乏しい<格付け>の仕組みや社会的背景を、第一人者が分かりやすく解説する。 本書の主な内容は以下の通り。
●序章…格下げと金融不安の「負の循環」
●第1章…格付けとは何か
●第2章…アメリカ型格付けの歴史と背景
●第3章…日本における格付けの現状と可能性
●第4章…格付けのプロセス
●終章…ビッグバンと日本の金融資本市場