町工場が滅びたら日本も滅びる
発売日
2002年05月15日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60912-6

町工場が滅びたら日本も滅びる
モノづくりで勝ち残る条件

著者 橋本久義著 《政策研究大学院大学教授》
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 厳しい状況の中でも、日本の町工場は強みを最大限活かし、様々な工夫で力強く頑張っている! 日本製造業生き残りの道はここにあり!



 足腰のない、頭だけの経済で日本はやっていけるのか? 現在、中小製造業は大変な困窮状態に置かれている。また、マスコミも相変わらず日本の製造業の現状をこき下ろすことに一生懸命である。しかし、多くの中小企業は本来的には健康で実力も申し分ないのだ。この危機的状況を放置して、日本の宝のような中小企業を失ってもよいのか。

 このような観点からの、著者ならではの縦横無尽な中小企業分析が冴える。本書を読めば、本当にまだまだ日本の中小企業は力を十分に持っていることがハラに染み渡るように理解できる。

 さらに、本書では、現地での見聞に基づいた中国製造業の実力の分析にも大きなスペースが割かれている。確かに、中国製造業の実力は高まっている。しかし、強敵ではあっても脅威ではない。むしろ、中国を好敵手ととらえ、それを日本製造業の発展の原動力とすべきなのである。

 現場を知らぬ妄言をくつがえす、これが日本製造業の真実だ!