社会起業家―「よい社会」をつくる人たち―
発売日
2000年11月21日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-61360-4

社会起業家―「よい社会」をつくる人たち―

著者 町田洋次著 《ソフト化経済センター理事長代行理事・研究主幹》
主な著作 E型ビジネスの衝撃』(PHP研究所)
税込価格 726円(本体価格660円)
内容 医療・福祉・環境などの社会サービスをボランティアでなく「事業」として行うのが「社会起業家」である。社会を変革する新たな担い手たちの活動を紹介する。



 「社会起業家」とは、「医療、福祉、教育、環境、文化などの社会サービスを事業として行う人たち」である。社会的使命をもった事業を起業したり、既存の組織に属しながら行き詰まった社会的事業を活性化したり、また、非営利組織をプロとして運営するなど、その活動スタイルは様々である。

 このような人たちの存在は、90年代後半にまずイギリスで紹介された。マクロ公共政策と手厚い社会保障を柱とする従来型福祉国家に替わって、自立型福祉システムを構築し、社会を活性化する存在として注目されたのである。

 いま日本でも、単なるボランティアや経済的利益だけを追求する起業家とは違う「社会起業家」が現れはじめた。荒廃したコミュニティの再生、高齢者介護の新サービスなど、自らの事業に対する使命感、卓抜した創造力、そして強力なリーダーシップを発揮して「よい社会」を目指す彼らの活動を通して、21世紀を担う新しい生き方・働き方を提案する。