良い財政赤字 悪い財政赤字
発売日
2000年12月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61418-2

良い財政赤字 悪い財政赤字
「俗説」の呪縛を解き景気回復へ

著者 リチャード・クー著 《野村総研主任研究員》
主な著作 日本経済・回復への青写真』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 バランスシート不況が次の段階に入り、IT投資も増えてきた日本経済。2年先が楽しみだ。米国・アジア経済の行方を読みつつ復活への道筋を明示する。



 最悪の状況を脱した日本経済。自律回復に向け、どのような道筋を辿るのか。

 本書では、株・債券・不動産等のマーケット分析から日本経済の近未来を読み切る。

 著者は言う。「日本経済はまだ96年の水準にまで戻っていない。いま財政支出を止めれば再びメルトダウン状況に陥るだろう」「土地は一部地域で下げ止まり、消費マインドも回復している。IT投資の増大も考えると後2~3年でバランスシート不況を脱出するだろう」「現在、長期金利は低く国債の価格は高水準にある。つまり投資対象としての国債に人気が集中している訳で、マーケットは赤字国債による財政支出を容認していると言えよう」「怖いのは金利上昇より、上がらない危険である。バランスシート不況を脱しても皆が『借金拒絶症』に陥ったら、結局いつまでも政府がお金を遣い続けざるを得なくなる」

 バランスシート不況という怪物の実態に迫りその解決策を提示する21世紀の経済原論。