書籍

- 発売日
- 2002年01月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-61666-7
東京育ちの東京論
東と西の文化が共生する都市
著者 | 伊藤滋著 《東京大学名誉教授》 |
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税込価格 | 726円(本体価格660円) |
内容 | 明治維新の勝者は新橋駅を要に東京西南部、敗者は上野駅を要に東北部に住んだ。鉄道を鍵に首都の変遷を考察する都市工学者の東京私論。 |
東京の街は多様である。いろいろな性格の街があり、人々の生活も仕事も違う。明治以降東京オリンピックの頃までの百年間に、この違いをつくり出した決定的な力は鉄道にある。先進国のなかで、わが国ぐらい鉄道によって都市の形成が支配された国はない。維新ののち、上野駅に降り立った東日本の人たちと、汐留(現新橋駅)から入った西日本の人たちは、それぞれ下町と山の手の文化をつくる。震災後、中央線と東横線の沿線開発により羅災者たちが移り住み、新しい街、新しい文化が生まれる。戦後、高度成長経済で近県がベッドタウン化し東京圏の人口は爆発的に増え、東京人の生活意識を持つ人は、川越、船橋、厚木、大宮に及んだ。そして今や新幹線が東京圏を半径300キロにまで広げた。「村落型巨大都市・東京」はどこへ向かうのか。東京に生まれて六十年、東京を生命の糧としてきた東京人であり、都市計画の第一人者である著者のユニークな東京文化論。
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