一気にわかる! デフレ危機
発売日
2001年08月22日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-61730-5

日本病のカルテ
一気にわかる! デフレ危機

著者 猪瀬直樹
MM日本国の研究企画チーム著
主な著作 『日本国の研究』(文藝春秋)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 株価が上がらない市場の構造、サラリーマン社会の崩れ去る形等、デフレ日本の社会現象を構造問題から徹底追求! 活力を奪う病巣を洗い出す書。



 デフレ危機の根本原因はどこにあるのか。今回の小泉改革でそれを解消できるのか。

 本書では政府の行革断行評議会委員である猪瀬氏が「現場」をよく知るエコノミストの情報を元に、本音の議論を展開する。

 第一の論点は日銀の役割である。一層の量的緩和が求められているのに、独立したとしてインフレ対策に執着する日銀は、面子も合って政府の要求に応えず、量的緩和になかなか踏み切らない。それが市場の資金を枯渇させ、倒産の続出を招く結果となったと論じる。二点目は株式市場の問題点である。本来株価を上げるには株式市場にどんどんお金が流れ込まねばならないが、税制が厳しく企業の情報開示も充実していない日本では、お金が流れず、株価が上昇しない仕組みになっている。これを取り払う事が先決で、株価対策は意味が無いと述べる。

 「底なし不況」を招いた本当のカラクリを描き、この国の経済を食いつぶす構造問題に鋭く迫る入門書。