書籍

- 発売日
- 2002年02月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-62025-1
朝鮮銀行
ある円通貨圏の興亡
著者 | 多田井喜生著 《(財)日本総合研究所参与》 |
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主な著作 | 『大陸に渡った円の興亡(上・下)』(東洋経済新報社) |
税込価格 | 814円(本体価格740円) |
内容 | 朝鮮銀行は、軍事行動と結びついて東アジアに円の通貨圏を形成していった。本書は帝国日本の大陸政策の歴史を通貨金融の面から辿る。 |
日露戦争によって韓国は日本の保護国となった。朝鮮銀行は、明治四十二年、韓国銀行として設立、翌年の韓国併合で朝鮮銀行と改称され、太平洋戦争終結により閉鎖されるまでの三十六年間、軍事行動と結びついて東アジアに円の通貨圏を形成していった。大陸前進兵站基地――これが朝鮮半島の位置づけであった。そして朝鮮銀行は満州や華北へ積極的に進出し、朝鮮に京城本店以下24店、旧満州に26店、シベリアに8店、中国関内に40店、内地に9店、それにニューヨーク出張所とロンドン派遣員事務所を含め、延べ109店の営業網を東アジア一帯に展開した。朝鮮銀行の店舗展開は、国策と深くかかわっていた。また貧弱な国力の日本が戦費を調達し、戦争を継続していけたのは朝鮮銀行の存在があったからである。本書は、通貨金融の面から明治期の朝鮮半島進出、シベリア出兵、「預け合」による日中・太平洋戦争の戦費調達まで、日本の大陸政策の歴史を辿る。
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