絵解き ルソーの哲学
発売日
2002年08月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-62382-5

絵解き ルソーの哲学
社会を毒する呪詛の思想

著者 デイブ・ロビンソン著
オスカー・ザラット画
渡部昇一監訳
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 歴史を変え、現代日本にも大きな影響を与えている哲学者ルソー。その真の姿を余すことなく、わかりやすく解説する画期的絵解き哲学書。



 近代以降の人類の歴史を一変させたルソーの哲学。そして彼の哲学は、日本にも影に日向に大きな影響を与えつづけている。しかしながら、これまで日本にはルソーの真の姿は、正確には紹介されてこなかった。

 ルソーの生涯を知り、彼の著作をよく読みこんでいけば、それがいかに矛盾と詭弁に満ちているかがわかる。普通はこんなに矛盾と詭弁だらけであれば誰も見向きもしないはず。しかしルソーだけが例外的にとてつもなく魅惑的でありつづけている。これこそルソーの「常人にない透明性」のなせる技なのである。また、彼の哲学は花札でいう「ふけ」のようなもの。人類がこれまで正しいとしてきたものをすべてひっくり返して否定し、あってはならない間違った考えをどんでん返し的に「賢明で正しい考えだ」と鮮やかに転倒して見せたのである。

 絵解きでよくわかる新しい時代の正しいルソー入門。崩れゆく日本を救うには、哲学を正しく知らねばならない!