そよかぜの絵の具
発売日
2003年05月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62695-6

そよかぜの絵の具

著者 築地美恵子画・文 《画家》
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 繊細な花々の絵と日々のエッセイから、生きる喜びが立ちのぼる! 24歳のとき登山事故で四肢マヒとなった著者が口で描いた感動の一冊。



 24歳のとき、丹沢で沢登り中に15メートル転落し、下半身の自由を失った著者。厳しい状況をもちまえの明るさと努力で乗り越え、絵筆を口にくわえて花の絵を描き続けてきました。その絵の数々と、独特の感性をいかしたエッセイで綴る、珠玉の画文集です。

 著者の絵は、ほんとうに花が好きでなければ描けない輝きに満ちています。とても口で描いているとは思えない繊細な筆づかいが、花そのものの美しさ、すばらしさを、素直にそのまま伝えてくれます。

 また、病院でのことをはじめとした日常を、細やかでウィットに富んだ観察眼で描いたエッセイから伝わってくるのは、そよかぜのような励まし。あたたかな気持ちが、きっと胸にあふれることでしょう。

 生き生きとした花の表情、そして軽妙なエッセイから伝わってくるもの……それこそ、生きるってほんとうに素晴らしいことです、というメッセージ。ぜひご一読いただきたい一冊です。