書籍
- 発売日
- 2003年04月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-62896-7
戦争と救済の文明史
赤十字と国際人道法のなりたち
著者 | 井上忠男著 《日本赤十字社参事》 |
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主な著作 | 『国際人道法の発展と諸原則』(日本赤十字社) |
税込価格 | 814円(本体価格740円) |
内容 | 国連や反戦運動だけでは回避できない世界の紛争とどう向き合うか。国際人道法と赤十字の歴史をふり返り、人類にとっての戦争を考える。 |
今日、国連憲章により禁止されたはずの戦争は、様々な理由で正当化されている。この世界の現実といかに向き合うか。
本書は、19世紀以降、戦争犠牲者の保護と救済を目的とする国際赤十字・赤新月運動と国際人道法(ジュネーブ条約)の起源と発展を概観する。
赤十字の起源は、スイスの青年実業家アンリ・デュナンの功績が大きい。1859年、イタリア北部ソルフェリーノの戦いにおいて敵味方関係なく救護をする村人たちとの出会いがきっかけであった。その後、紆余曲折がありながらヨーロッパ社会からアジア、そして世界中へとこの運動は発展してゆく。人類は戦争を避けられないのか。有史以来、主な戦争は一万四千回、死者は五十億人に達するという。
本書では、具体的エピソードを交えながら、赤十字と国連の違い、捕虜の扱い、細菌兵器の規制など、守るべき戦争法とは何かについても解説する。
反戦運動とは異なる慈悲の精神と、平和維持の可能性を探る。
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