ただ一人の個性を創るために
発売日
2004年02月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63466-1

ただ一人の個性を創るために

著者 曽野綾子著 《作家》
主な著作 『魂の自由人』(光文社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 日本の教育はどこでどう間違ったのか。臨教審委員等を務めた作家が、日教組教育の弊害からほんとうの教育のあり方までを語る。



 著者は語る。「教育の最終責任者は自分である。その次が親である。教師は三番目である。自分と親たちは、その義務を果たしてきたか?」と。本書は、臨時教育審議会委員、教育国民会議委員等を歴任してきた作家が、「知識とは?」「徳とは?」「人権とは?」「愛国心とは?」といった教育の本質について語った最新エッセイ。そもそも著者はなぜ作家になったのか? それは6歳のときから母親に毎日毎日、強制的に作文を書かせられたからだという。その理由は、「自由に自分の気持ちを表現できれば、(1)娘の一生はずいぶん便利だろう、(2)恋文がうまく書けるように、(3)将来、食い詰めたときの用心」という親心だった。著者はいう。「最近、子供にはいかなる教育も強制であってはならない、教育は自発的でなければ効果がない、という言葉が一つの流行語になりかかっているが、どうしてそんな現実に則さないことが言えるのか、私にはわからない」。