天国の門 下
発売日
2004年07月01日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63709-9

天国の門 下

著者 秋月達郎著 《作家》
税込価格 2,640円(本体価格2,400円)
内容 「誰がヒトラーを殺したのか?」芸術と戦争、人間の愛と欲、悲しみと愚かさのすべてを描ききった超大作。堂々の3000枚完結。



 「秋風のヴィオロンの――」。ヴェルレーヌの詩がBBCのラジオ放送に流れた時、第二次世界大戦の趨勢を決定づけた古今未曾有の大作戦、ノルマンディ上陸作戦は敢行された。

 ヒトラーによるパリ焦土命令が発動される中、松方幸次郎に託された美術品を死守すべく、日置は決死の逃避行に出る。

 一方で、「なぜ総統はこれほどまでにユダヤ民族を憎むのか?」「クリムトやシーレを頽廃芸術として毛嫌いするのか?」……深まるヒトラーの謎に、腹心ゲーリングは国家元帥の職務も放棄し、探索の手を伸ばす。やがて次々と明らかになるヒトラーの衝撃の過去。物語は今、史上最大級の謎解きに突入する!!

 戦争と芸術、人間の愛と憎しみが混然としつつ、物語は一つの終着点に。

 感動と慟哭…読み始めたら止まらない堂々の3000枚書き下ろし!

 「全世界を敵に回してまで、人は愛のために身を捧げるのか……!」きっとあなたは、この愛の深さに打ち震えるだろう。