書籍

- 発売日
- 2004年09月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-63776-1
小澤征爾―日本人と西洋音楽
著者 | 遠藤浩一著 《拓殖大学教授》 |
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主な著作 | 『消費される権力者』(中央公論新社) |
税込価格 | 814円(本体価格740円) |
内容 | わが国を代表する指揮者・小澤征爾は、いかにして西洋楽壇の頂点に到達しえたのか。日本人が西洋音楽を奏する意味を真摯に問い直す。 |
日本人指揮者である小澤征爾が、ウィーン国立歌劇場の総監督に迎えられたのは、画期的な出来事だった。それは、オペラの総本山が真の国際化に乗り出したということであり、また日本の異文化受容の到達点を示してもいる。
世界の小澤が奏でるモーツァルトは、伝統的な解釈から解放されているのが魅力だ。しかし、このことは「音楽に国境はない」ことを意味しない。日本人は、自らが日本人であることを自覚することからしか、西洋音楽に近づく術はない――そのことを小澤は誰よりもよく知っていた。小澤の音楽は、「からごころ」という言葉を通じて展開される本居宣長の思想と、根底で通じ合っているのである。
小澤は、いかにして西洋楽壇の頂点に到達しえたのか? 本書はモーツァルト、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチなどの演奏解釈を通して、さらに菊池寛、小林秀雄、三島由紀夫などの言葉を通して、小澤征爾が目指す音楽の本質を明らかにする。
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