書籍

- 発売日
- 2004年08月20日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-63826-3
再考『世紀の遺書』と東京裁判
対日戦犯裁判の精神史
著者 | 牛村圭著 《明星大学助教授》 |
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主な著作 | 『「文明の裁き」をこえて』(中公叢書) |
税込価格 | 1,540円(本体価格1,400円) |
内容 | 東京裁判について、そして「戦犯」について、我々は何を考えるべきか。戦犯として殺された人々の遺書から「文明の裁き」の意味を問い直す、感動の論考集。 |
米軍によるイラク・アブグレイブ刑務所での数々の捕虜虐待が明らかになった。ここで日本人として思い起こさずにいられないのが、第二次大戦後のBC級裁判である。文明の裁きの名の下に、捕虜虐待などの容疑で五千人以上が訴追され、千人近くが刑死せざるをえなかったあの裁判である。
本書の第一部では、刑死された人々の遺書を集め、昭和28年に発刊された『世紀の遺書』と、シンガポールで刑死した学徒兵木村久夫氏の遺書を紹介した『或る遺書について』を紐解き、彼らが不条理に抗した声の数々を検証していく。また第二部では、東京裁判を様々な角度から論じ、東京裁判が戦後の日本の精神史に与えたものを検証していく。
我々はいまあの裁判をどう受け止め、何を考えるべきなのか。著者の精緻なテキスト読解が新たな光をなげかけ、読者を深い理解に誘う。まさに、戦後日本を考えるうえで、避けて通れぬ必読の一冊である。
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