なぜ<ことば>はウソをつくのか?
発売日
2005年05月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-64292-5

なぜ<ことば>はウソをつくのか?
理性と直観の哲学バトル!

著者 新野哲也著 《出版プロデューサー》
主な著作 『大人になるための思想入門』(新潮選書)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 「これだ!」というアイディアはいかに浮かぶか? 脳と精神と身体の構造を読み解きながら、「ひらめきの法則」を導き出す哲学エッセイ。



 「赤い雪」や「空とぶ人」ということばはあっても実体はどこにもない。言語にはフィクションがつきまとうのだ。ならば<ことば>への過剰な思い入れを捨て、もっと悠々と快活に生きてみないか。元気や愛、聡明さや性格のよさなど、大事なことは、すべて<ことば>をこえたところからやってくるのだ。

 本書は、古今東西の思想家たちから、ほんとうに賢く、快活に生きるエッセンスを学ぶ哲学エッセイ34編。

 「勉強するほど頭が悪くなる」「反省は有害」「理屈っぽい人はしくじる」「なぜオレオレ詐欺にひっかかるのか」「一晩考えたことは後悔する」……。一見、パラドキシカルな見出しが並ぶが、そこには直観力を呼び覚ますヒントが詰まっている。結局、頭のよいひとは、直観で本質をとらえ、<ことば>や<論理>を過信するひとは、堂々めぐりに陥ってつまらないことにこだわる、というメッセージなのである。思考の深みをとびこえ、創造力と行動力が倍増する好著である。