教科書採択の真相
発売日
2005年06月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-64397-7

教科書採択の真相
かくして歴史は歪められる

著者 藤岡信勝著 《拓殖大学教授》
主な著作 『教科書が教えない歴史』(産経新聞ニュースサービス)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 「新しい歴史教科書」の登場とともに浮上した「教科書採択問題」の背景と問題構造を明らかにする。問題なのは「検定」ではなかった!



 教科書は誰が選ぶのか? 教室で子どもに教える現場の教師か、教育委員会か、首長か、それとも父母か――四年前の『新しい歴史教科書』の出現は、半世紀変わらぬ教科書制度のあり方に、大きな一石を投じた。と同時に、教科書問題の主舞台が「検定」から「採択」の場に移り、採択が世間の注目を集めるきっかけともなった。

 ところが、『新しい歴史教科書』の市販本は65万部を売り上げたにもかかわらず、実際の採択結果は11校521冊、採択率わずか0.039%に終わったのである。この落差はいったい何なのか? 「つくるよりも採択してもらうことのほうがはるかに難しかった」――本書は「新しい歴史教科書」の編纂に加わった著者が、「採択率のカベ」を振り返りつつ、採択制度と実態のズレ、問題の真相を明らかにする。日本の歴史教育をダメにしたのは誰なのか――。