書籍
- 発売日
- 2006年06月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-64985-6
「生きる力」としての仏教
著者 | 町田宗鳳著 《(町田)広島大学教授、(上田)東工大学助教授》 上田紀行著 |
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主な著作 | <上田・主な著作>『生きる意味』(岩波新書) |
税込価格 | 792円(本体価格720円) |
内容 | 葬式仏教、世俗化する僧侶、檀家の高齢化など、今こそ日本仏教に構造改革が必要だ。気鋭の比較宗教学者と文化人類学者が熱く論じ合う。 |
仏教とは、人が亡くなるたびにお布施を集め、墓地や駐車場を経営する宗教のことではない。世間の常識に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは──。本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。「<悟り>と<狂い>は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)、「陰徳を積むという価値観を見直そう」(町田)、「“痴”と“智”の絡まりあいに救いがある」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。さらに、オウム事件から十年が過ぎ、日本社会と仏教のあり方を考える。それは単なる教義としてではなく、実践する仏教のあり方である。そのために、お寺を中心としたボランティアの取り組みや、家庭に仏壇を取り戻す方法なども提案。果たして日本仏教に未来はあるのか。現代人の魂に火をつける刺激的対論である。
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