父が子に語る昭和史
発売日
2004年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66103-2

父が子に語る昭和史

著者 保阪正康著 《ノンフィクション作家》
主な著作 『昭和史七つの謎』(講談社文庫)
税込価格 838円(本体価格762円)
内容 恐慌、敗戦、そして高度成長……。無数の教訓が詰まる「昭和史」を子供の世代に伝えたい、そんな思いを形にした著者会心の一作。



 昭和という時代を次の世代に語り継ぎたい――本書は、数多くの資料の分析、4,000人以上の体験の聞き取りを通して昭和史に肉薄してきた著者が、恐慌から戦争、高度成長からバブル崩壊へといたる “昭和”の時代を、子の世代に向けて語った書である。飢えがあり飽食があり、軍国主義も民主主義もあった時代。人類の歴史の出来事をすべて体験したともいえるこの時代は、未来を見つめる上で日本人に多くの教訓を与えてくれる。

 著者は言う。「政治や経済など大きな視点だけでなく、普段何げなく見かける駅や街の姿など、目の前の光景の背後にどのような人間の意志があるか。それを見つめる眼を養うことが、今必要とされている“歴史を学ぶ”姿勢である」と。本書は、特定の史観によらず、あくまで一庶民の目から見た昭和の歴史を綴った書であり、「歴史を学ぶ」ためにも格好の一冊といえる。巻末には松本健一氏との特別対談「日本中が『プロジェクトX』していた頃」を収録。