バッティング&ピッチング解体振書
発売日
2004年05月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66181-0

プロ野球
バッティング&ピッチング解体振書
名プレーヤーの技術を徹底分析

著者 手塚一志著 《スポーツアドバイザー》
主な著作 『ピッチングの正体』『バッティングの正体』(以上ベースボールマガジン社)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 なぜ一流プレーヤーが一流たりうるのかを「ダブルスピン理論」で徹底解析。プロ野球の見方を一変させる野球解説書であり理論的実践書。



 あまたあるスポーツの中で、野球ほど「何か一言」言いたくなるスポーツはない。腰の開きがどうの、リリースポイントがどうの、プロ顔負けの「解説」をする人も珍しくない。しかし、それらはおそらく、プロを引退した解説者が自分の経験に基づいて、テレビやラジオで言った技術論の受売りである場合がほとんどだろう。

 しかし、本書の著者が説くバッティング論、ピッチング論は、これまでの経験重視の技術論とはまったく異なる。スポーツ科学を専攻した著者が、200の骨と400の筋肉でできている人間という動物の動きを分析し、いかにすれば最高のスウィングができるのか、いかにすれば最高の投球ができるのかを、科学的な根拠に基づいて解説した野球技術論である。

 いまアメリカで活躍する日本人メジャーリーガーを3割・30本塁打を打つ打者に改造したのは、本書の著者・手塚であり、その理論は実証済み。野球というスポーツの奥深さがわかる好著である。