30ポイントで読み解くマキャヴェリ「君主論」
発売日
2004年10月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66280-0

30ポイントで読み解くマキャヴェリ「君主論」

著者 金森誠也監修 《日本大学教授》
主な著作 30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史」』(PHP研究所)
税込価格 565円(本体価格514円)
内容 “帝王学のバイブル”として今なお読み継がれるマキャヴェリ『君主論』。その、国家に統一と秩序をもたらす理論を30ポイントで紹介する。



 フィレンツェ共和国の官僚マキャヴェリが著した『君主論』。当初「悪徳の書」として徹底的に排撃されたこの書物は、その後ドイツの哲学者ヘーゲルやイタリアのクローチェによって「近代政治学の原点」として見直され、その評価を確立した。そもそも、中世イタリアにおいて秩序ある統一国家をもたらすために「究極の権謀術数」を掲げたこの書が、「帝王学のバイブル」として現代まで読み継がれているのは何故なのか。

 本書は『君主論』の内容を30ポイントに分け、世界史上の事象と照合しながらその独特の価値観を浮き彫りにしていく。「支配は協力によらず独力によって果たせ」「君主は愛されるより恐れられる存在たれ」「偉大な君主は乱世に生まれる」など、マキャヴェリが描いた“あるべき君主の姿勢”を具体的に解説。冷戦後の国際社会を率いるリーダー像から、ビジネスの世界を勝ち抜くリーダー像まで、“リーダー”はいかにあるべきか、歴史から学ぶ格好の入門書である。