風の陣[大望篇]
発売日
2004年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66311-1

風の陣[大望篇]

著者 高橋克彦著 《作家》
主な著作 風の陣[立志篇]』、『風の陣[天命篇]』、『風の陣[風雲篇]』、『風の陣[裂心篇]』(PHP研究所)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 帝を自在に操り、権勢をふるう恵美押勝は、黄金をねらって陸奥支配の野望を抱く。対する蝦夷たちの秘策とは――好評大河小説の第2弾!
リンク

http://www.php.co.jp/kazenojin/



 奈良の都を震撼させた橘奈良麻呂の乱の鎮圧から、3年半が過ぎた天平宝字四年(七六〇)秋――。ライバルを葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。朝廷で授刀衛の役職を得ていた蝦夷の若者・牡鹿嶋足と、同志の物部天鈴は、押勝の野望が陸奥に向けられることに危機感を募らせる。陸奥の平和を守るため、蝦夷たちの戦いが始まった!

 押勝に対抗する勢力をいかに育てるか。大宰府の吉備真備を都に戻すことで政局を転回させようと目論む嶋足たちは、続いて怪僧・道鏡に接近。しかし、急速に孝謙太上天皇の寵愛を得ていく道鏡の存在が、物語を意外な方向に展開させていく。

 『炎立つ』『火怨』に続く著者渾身の大河長編である『風の陣』は、すでに第一弾[立志篇]が文庫化され、今回は第二弾の文庫化。04年12月中旬には第三弾[天命篇]が単行本として刊行される。壮大な歴史ロマンの相貌が、いよいよ明らかになる!