アインシュタインの謎を解く
発売日
2005年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66475-0

アインシュタインの謎を解く
誰もがわかる相対性理論

著者 三田誠広著 《作家、日本文芸家協会常務理事》
主な著作 『僕って何』『いちご同盟』(以上河出書房新社)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 「高校時代にこんな本があったなら!」と叫びたくなる、物理嫌いの人にも楽しく読める、これ以上やさしくできない相対性理論の入門書。



 物理学…。と聞いただけで、多くの人は、やたら数式が出てくる高校時代のチンプンカンプンの授業を思い出すのではないだろうか。しかもテーマが相対性理論の本となれば、最初からお手上げという人も少なくないだろう。

 しかし本書は、「数式を使わずに」をうたう相対性理論の本が多い中で、正真正銘の「数式なし」の解説書だ。いや、相対性理論の解説書というより、相対性理論あるいは物理学を中心とした科学を題材に、人間にとって科学とは何か、人間という存在とはなにかを考察した本、といったほうが適切かもしれない。

 芥川賞作家である著者は、考えることを許された唯一の動物である人間としてのわれわれが、考えることの喜びを感じる一つの糸口として本書を書いた、と述べている。

 宇宙に果てはあるのかどうか、物質を細分化していった究極の微細な世界とはどんな世界なのか。いまだ回答を出せずにいる現代科学と人間を考える、長編科学エッセイである。