人は死んだらオシマイよ。
発売日
2006年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66586-3

人は死んだらオシマイよ。

著者 山田風太郎著 《作家》
主な著作 『魔界転生』『甲賀忍法帖』(以上講談社文庫) 
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 ニヒルでシニカルな筆致、虚無主義の陰翳など独特な世界観を持つ山田風太郎作品。その中から警句や箴言をまとめたファン垂涎の語録集。



 「忍法帖シリーズ」から、探偵小説、明治伝奇小説まで新分野を開拓しながら独特の小説世界を構築した作家・山田風太郎。その奇想天外な発想から生み出された作品は、死後5年以上経った今でも多くの読者を魅了し続けている。

 本書は数ある作品群の中から、生と死、日本人、家庭、食欲、などについての、シニカルでユーモア溢れる言葉を選りすぐった名言集である。

 「日本は政治家は三流だけども、官僚は一流だ」とか、「官僚は二流かもしれんけれども、経済人は一流だ」とかいってたけど、みんな嘘だね。」「もし自分の死ぬ年齢を知っていたら、大半の人間の生きようは一変するだろう。従って社会の様相も一変するだろう。そして歴史そのものが一変するだろう」など、日本人の国民性を見通して出てきた一言、生と死を見据えて放った言葉が、風太郎ならではの死生観・人生観を感じさせてくれる。ファンならずとも読んでおきたい一冊。

 『人間魔界図巻』を改題