山県昌景(まさかげ)
発売日
2006年10月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66702-7

山県昌景(まさかげ)
武田軍団最強の「赤備え」を率いた猛将

著者 小川由秋著 《作家》
主な著作 真田幸隆』、『木曽義仲』、『里見義堯』(PHP研究所)
税込価格 859円(本体価格781円)
内容 戦国最強を誇る「赤備え」の騎馬軍団を率いて、常に武田信玄の先陣を任された山県昌景。武田二十四将にも数えられた猛将の生涯を描く。



 戦国最強を誇った「赤備え」の騎馬軍団を率いて、常に武田信玄の先陣を任された山県昌景――。

 若年より晴信(のちの信玄)の近習として仕え、20歳の時には晴信直属の旗本隊創設に加わり、いきなり足軽150人の隊長に大抜擢された。その後も武勲を重ね「源四郎(昌景)の赴くところ敵なし」とまで謳われる。

 信玄の子・義信の謀反未遂に、父のような存在だった兄・虎昌が連座し切腹させられると、昌景は涙ながらに兄が率いた「赤備え」の部隊を引き継ぐこととなる。

 その後の昌景は、「風林火山」の旗印とともに武田の先鋒隊長として戦場を疾駆。“赤い大津波”の如き騎馬軍団の破壊力は、三方ヶ原の戦いで徳川軍を呑み込み、「さても恐ろしきは山県」と家康を畏怖させた。

 しかし信玄に重用された反面、息子の勝頼には疎んじられ不遇な晩年を迎える。長篠・設楽原合戦では己の誇りをかけて挑み、壮烈な最期を遂げた猛将の生涯を描く。

 文庫書き下ろし。