伊達三代記
発売日
2008年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67011-9

伊達三代記
晴宗・輝宗・政宗、奥州王への道

著者 小川由秋著 《作家》
主な著作 里見義堯』、『山県昌景』(PHP研究所)
税込価格 943円(本体価格857円)
内容 奥州から天下取りへ!――伊達の基礎を築いた名君・晴宗、悲劇の最期を遂げた輝宗、そして「独眼竜」政宗へと繋がる三代の激闘を描く。



 伊達家の実権を握るや、二十三歳の若さで東北一の戦国大名にのし上がった独眼竜政宗。「もう二十年早く生まれていれば、天下も狙えた」と恐れられた政宗の破天荒ぶりと覇業の陰には、祖父・晴宗と父・輝宗から連綿と受け継がれた志があった!――

 まず伊達晴宗である。お家を真っ二つに割った「天文の大乱」を乗り越えて伊達氏の基礎を磐石とし、奥州探題の地位を勝ち取った名君であった。

 その跡を継いだ伊達輝宗は、周辺国との戦いに明け暮れるも多くの家臣の人望を集め、片倉小十郎や伊達成実など有望な若手を育成して次代に備えた。優れた先見の明で家督争いに終止符を打つが、最期は人質として悲劇的な最期を迎える。

 亡き父の遺志を胸に秘めた政宗は、瞬く間に奥州の大半を平らげ、天下人の秀吉や家康とも互角に渡り合った。

 一族の宿願である“奥州王への道”を夢みて、ひたすらに戦い続けた伊達三代の男達の激闘を描いた長編力作!

 文庫書き下ろし。