本能寺・男たちの決断
発売日
2007年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66781-2

傑作時代小説
本能寺・男たちの決断

著者 新田次郎
南條範夫
永井路子著
主な著作 <新田・主な著作>『孤高の人』(新潮社)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 天正10年、本能寺に織田信長死す! この大事件にかかわった男たちの苦悩と決断……。七人の作家による傑作短篇小説を収録した一冊。



 天正十年(一五八二)六月二日、本能寺で織田信長、死す! この大事件の勃発は、多くの人びとの運命を変えた。

 本書は、「本能寺の変」にかかわった男たちを描いた短篇小説七編が収録されている。

 謀叛劇の主役・明智光秀の揺れる胸中を一人称で巧みに描き出した滝口康彦の「ときは今」。

 羽柴秀吉の「本能寺の変」黒幕説にひとひねり加えた南條範夫の「最後に笑う禿鼠」。

 徳川家康の逃避行と穴山梅雪の死を扱った新田次郎の「伊賀越え」。

 側近の森蘭丸が一度だけ信長に叛いた?末を綴った宮本昌孝の「蘭丸、叛く」。

 「洞ヶ峠を極めこむ」の故事で知られる筒井順慶と、養嗣子の妻で光秀の娘である秀姫を描いた永井路子の「青苔記」。

 博多商人・神屋宗湛が味わわされた想定外の展開を描いた火坂雅志の「盗っ人宗湛」。

 老練な堺商人・津田宗及を襲った戸惑いと感慨を扱った赤木駿介の「本能寺ノ変 朝」。

 読めば思わずうならされる、極上の歴史小説アンソロジー。