疾風怒濤! 上杉戦記
発売日
2008年03月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66993-9

傑作時代小説
疾風怒濤! 上杉戦記

著者 山本周五郎著 《作家》
海音寺潮五郎
細谷正充
主な著作 <山本・主な著作>『樅ノ木は残った(上・中・下)』(新潮文庫)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 乱世に「義」を掲げた上杉謙信と、その志のもとに活躍した麾下の諸将達。彼らの戦いをドラマティックに描き出した短篇小説八篇を収録!



 戦国の世に「義」を掲げて疾走した越後の龍・上杉謙信、その後継者・景勝と智謀の名将・直江兼続、天下に強さを謳われた上杉軍団――。

 本書には、戦国大名・上杉家に関わる人々・合戦・事件を取り上げた短篇小説八篇が収録されている。

 謙信の愛刀をめぐるエピソードを綴った東郷隆の「竹俣」。留守城番を買って出る重臣の秘められた意図に迫る山本周五郎の「城を守る者」。宇佐美定行の示した真の忠節を描く海音寺潮五郎の「芙蓉湖物語」。謙信の後継を景勝と争った上杉景虎の運命を描いた永井路子の「流転の若鷹」。上杉家が関白・豊臣秀吉に挑んだ奇妙な戦いを描いた火坂雅志の「羊羹合戦」。お金が大好きな異色の武士に光をあてた神坂次郎の「ばてれん兜」。直江兼続をマキャベリストの視点でとらえた童門冬二の「美鷹の爪」。さらに晩年の前田慶次郎をユーモラスかつ爽やかに描いた大佛次郎の「丹前屏風」。

 いずれも読み応え十分の傑作ぞろい。ファン待望の一冊である。