南雲忠一(なぐもちゅういち)
発売日
2008年05月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67027-0

南雲忠一(なぐもちゅういち)
空母機動部隊を率いた悲劇の提督

著者 星亮一著 《作家》
主な著作 山本五十六と山口多聞』(PHP研究所)
税込価格 859円(本体価格781円)
内容 真珠湾攻撃の一大勝利とミッドウェー海戦の決定的敗北……。日本海軍最強の空母機動部隊を率いた、提督・南雲忠一の栄光と悲劇を描く!



 日本海軍最強の「空母機動部隊」を率いて、太平洋戦争の序盤を支配した提督・南雲忠一。

 ハワイ作戦、南方作戦、インド洋作戦、ミッドウェー作戦、第2次ソロモン海戦、南太平洋海戦……南雲ほど数多くの作戦を指揮した提督はいなかった。

 真珠湾攻撃で世界戦史に輝く一大勝利を挙げながら、南雲は常に不信の目で見られていた。それは南雲が魚雷の専門家であり、航空機に不慣れだったにも関わらず、年功序列人事で空母部隊の指揮官に選ばれたからだった。

 結局、ミッドウェーで虎の子の空母4隻を失う大失態を犯したことで南雲のイメージは決定的となり、以後「凡将・愚将」のレッテルを貼られてしまう。

 しかし南雲は一切弁明せず、南太平洋海戦に出撃、米空母に一矢を報いて司令長官の座を去っていくのだった。最後はサイパン島で玉砕して果てた南雲の評価は、本当に妥当なものなのか?

 日本海軍の勝利と敗北、その中心にいた“悲劇の提督”の戦いを描く!