朝倉義景(よしかげ)
発売日
2011年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67613-5

朝倉義景(よしかげ)
信長を窮地に追い詰めた越前の雄

著者 星亮一著 《作家》
主な著作 浅井長政』(PHP研究所)
税込価格 692円(本体価格629円)
内容 盟友・浅井長政と共に信長を窮地に追い詰めた朝倉義景。越前の雄として君臨しながら、なぜ滅びていったのか。その生涯を描く歴史小説。



 元亀元年(1570)織田信長は朝倉の武将寺田(てらだ)采女(うねめの)正(しょう)が守る敦賀郡の手(て)筒(づつ)山城(やまじょう)を陥落させ、隣接する金ヶ崎(かねがさき)城(じょう)、疋壇(ひきた)城(じょう)も落とした。もはや一乗谷は、風前の灯である。これを助けたのが信長の義弟、小谷(おだに)城主の浅井長政だった。「まさか、そのようなことがあるはずもない」信長にとって信じられぬ出来事だった。

 400年以上経った現在も当時の風雅を偲(しの)ばせる壮大な一乗谷遺跡。その最後の当主である朝倉義景は江の父、浅井長政とともに信長に叛旗を翻した。戦国大名の中でも平安時代から続く「名家中の名家」であり、北陸越前に百年に渡って君臨した朝倉氏。五代目当主・義景は、城下の一乗谷に「第二の京」と呼ばれる雅な文化都市を築いた風流大名であった。だが時代は戦乱の世、天下布武を目指し覇権を広げる信長と宿命の戦いが始まる。戦国の名門という圧倒的に有利な立場に生まれながらなぜ滅びていったのか? 生まれる時代を誤った哀将の生涯を描く歴史小説!

 文庫書き下ろし