機略縦横! 真田戦記
発売日
2008年07月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67065-2

傑作時代小説
機略縦横! 真田戦記

著者 池波正太郎
井上靖著
細谷正充
主な著作 信長と秀吉と家康』(PHP研究所)
税込価格 607円(本体価格552円)
内容 武田信玄に仕えた真田幸隆、家康を二度破った昌幸、敵味方に分かれた信之と幸村……。戦国の真田一族を描いた傑作短篇小説七編を収録。



 戦国時代に活躍した名将のなかでも、燦然と輝きを放つのが「真田」だ! 本書はその真田一党のドラマを描いた短篇小説七篇を収録している。

 いったんは敗亡・流浪の身に落ちながら、武田信玄に仕えて復活した真田幸隆を描いた広瀬仁紀の「謀略の譜」。

 武田家滅亡のあと、有力大名の間を遊泳して地歩を固めた真田昌幸に光をあてた南條範夫の「徳川軍を二度破った智将」。

 関ヶ原合戦で父と袂を分かち、見事に家を残した真田信之の最期を取り上げた池波正太郎の「獅子の眠り」。

 大坂の陣で家康の心胆を寒からしめた真田幸村の真情に切り込んだ滝口康彦の「旗は六連銭」。

 このほかに、幸村の一子・大助とその身替わりを申し出た若武者を描く井上靖の「真田影武者」や、信之の妻を取り上げた宮本昌孝の「龍吟の剣」、ベトナムに潜んだ真田の残党を描いた新宮正春の「安南の六連銭」と、登場する主役達もバラエティに富んでいる。

 傑作を取り揃えたファン待望の一冊である。