地雷の村で「寺子屋」づくり
発売日
2003年11月10日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-68442-0

地雷の村で「寺子屋」づくり
カンボジアひとりNGO(エヌジーオー)・栗本英世の挑戦

著者 今関信子
主な著作 大地に地雷はにあわない』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 いまだ内戦の爪あとが残る国・カンボジアで、現地の子供たちのためひとりで寺子屋づくりに取り組んでいる日本人・栗本さんを訪ねた。



 カンボジアは、長い内線の末、いまだ復興のただなかにあるアジアの国だ。しかしその復興もまだ、国境近くの村の教育までは、行き届いていない。それどころか、地雷がまだいたる所に埋まっている状態だ。それをまのあたりにしたひとりの日本人が、人生をかけてカンボジアのこどものための『寺子屋』づくりに取り組んでいる。彼の名は、栗本英世。カンボジアの中でもタイとの国境に近く、難民が大量に行き場もなくつどった町・ポイペットで、たったひとりのNGOとして活動している。

 栗本氏は、よりたくさんのこどもに教育を受けさせたいと、『寺子屋』を作り、その運営全般をしている。何もない地雷原のそばに、建物を建て、先生を雇い、先生自身を教育し、そして生徒を集める。時には、不衛生ゆえの疫病にかかり、命までかける。その姿を丁寧に描き出し、本当のボランティアとはなにか。彼を突き動かすものは何なのかを見つめるノンフィクション。