ゴンタとカンタ
発売日
2004年03月17日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68469-7

14の心をきいて
ゴンタとカンタ

著者 つちだよしはる作・絵 《絵本作家》
主な著作 『きいろいばけつ』(あかね書房)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 カンタには兄がいる。耳の聞こえにくい子の学校に通い頑張る兄を、カンタが認めるまでを描いた感動の絵本。



 カンタとゴンタは、兄弟。でも、弟のカンタと兄のゴンタは別々の小学校に通っています。ゴンタはすこし耳が聞こえにくいので、その学校に通っているのです。ゴンタは絵も上手、ケンカも得意、なんでも頑張るのでクラスのリーダー的存在。でも、弟のカンタは、なんとなく自分に兄がいることを、学校で話せずにいました。それどころか、教科書に「きょうだい」という文字がでてくると、ドキドキするくらいでした。カンタには、お母さんはゴンタの方を向いてばかりいるようにも見えました。

 しかしカンタの学校に、ゴンタがクラスメイトと一緒にやって来た日、ゴンタが家に帰ってきて、弟に「ごめんな」と言ったのです。それを聞いたカンタは、いままでの自分の態度を、じっと考え始めます。翌朝、兄に寄り添うカンタが登校する姿をお母さんが優しく見送るのでした。

 聞こえにくい子もそうでない子もみんな頑張っている、作者の優しいメッセージが聞こえてくる絵本。