日中戦争
発売日
2008年10月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-69300-2

日中戦争
戦争を望んだ中国、望まなかった日本

著者 北村稔著 《(北村)立命館大学教授、(林)近代史研究家》
林思雲著
主な著作 <北村・主な著作>『「南京事件」の探究』(文春新書)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 日本でおびただしいほどに出版されている日中戦争に関する書物とは異なる観点から、日中戦争の核心に迫る注目の一冊!!



 本書では、日中戦争研究の大前提となっている「侵略戦争を起こした日本と侵略された中国」という枠組みは、取り払われている。――冒頭からこう述べられているとおり、本書はこれまでの硬直した日中戦争観を排したうえで歴史をとらえようと試みたものである。

 本書では、これまで正面から論じられなかったが事実が明らかにされている。その一つが、本書サブタイトルにあるように、「戦争を望んだ中国と望まなかった日本」という構図である。また他にも、これまで論じられなかった事実が、丁寧な検証をもとに提起されている。

 中国近代史研究に定評のある二人の著者が送る渾身の論考。本書の読者は、日中戦争に対する見方がこれまでいかに歪曲したものであったかがわかるだろう。

 まさに日中の近現代史を変えるであろう一冊!