この国のかたちを変える
発売日
2007年06月20日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-69343-9

この国のかたちを変える
「遠い政府」から「地域主権国家」へ

著者 松井孝治著 《参議院議員》
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 いまを変える勇気を持たなければ、未来へ重いツケを残す! 官僚の限界を感じて政界に転じた熱血政治家が語る新しい国づくり論。



 官僚や行政に任せきりの政治では税金の無駄遣いはなくならず、このままでは子供たちに暗い未来が待っている、と著者はいう。問題は、日本の官公庁には約900万人もの職員がおり、彼らが天下る公益法人が26000もあるということ。この公益法人が民間企業と競合していることが日本の活力をそぐ原因でもある。

 しかし、元通産官僚の著者は「官僚=悪」ではないという。「国益」の前に「省益」への忠誠を求められる縦割り行政の弊害、省庁別「ゆりかごから墓場まで」という古き人事管理、天下りと表裏一体になった早期退職勧奨の悪弊……これらが日本の行政システムを硬直化させ、税金の無駄遣いを生み出している元凶であると著者は指摘。

 では、どうしたらよいのか。自由かつ公正な社会の実現を目指して、簡素・効率的・透明な政府に変えるとともに、国民も依存体質から脱却し、公の精神を持つべきだと著者はいう。熱血政治家の血の通った改革論。