医療破綻
発売日
2008年11月28日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70420-3

医療破綻
漂流する患者、疲弊する医者

著者 中原英臣著 《新渡戸文化学園短期大学学長》
岡田奈緒子
主な著作 『上手な医者のかかり方』(集英社文庫)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 慢性的な医師不足、受け入れ先を探して迷走する救急車……もはや限界に達したわが国の医療システムに、再生の道はあるのか。



 世界一の長寿国・日本。それを支えてきた医療制度が、いま危機に瀕している。毎年1兆円ペースで増え続ける医療費を何とか抑えようと、小泉政権以来、政府は矢継ぎ早に医療改革を実施してきた。しかし今、そのツケが国民の健康の上に重くのしかかろうとしている。

 慢性的な医師不足、受け入れ先を探して迷走する救急車、過重労働にあえぐ医療現場、医療事故と医療裁判……もはや限界に達したわが国の医療システムに、再生の道はあるのか?

 本書は、現代の医療制度の問題点をさまざまな点から指摘しつつ、国民の健康を守るという視点を失わずに医療費を抑制する方法を提案する。

 医者任せ、病院任せでは、健康は守れない。超高齢社会に突入する日本において、医療費の負担と給付のバランスをどうするのか、医療と介護の境界をどう考えるのか、一人ひとりの国民がこの問題に目を向け、主体的に解決していくために必要なことを解説。