[新訳]老子
発売日
2009年10月09日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-70735-8

[新訳]老子
雲のように、水のように、自由に生きる

著者 岬龍一郎編訳 《作家》
主な著作 [現代語抄訳]論語』(PHP研究所)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 老子――この思想は日本文化の底流に脈々と受け継がれてきた。論語との対極をいくこの古典を訳し、現代的意味合いを問いかける。



 老子とはなにか――いまもってわからないことの多い、この謎めいた名著に現代人は魅かれる。◎敢えて主とならず客となる ◎少なければ則ち得、多ければ則ち惑う ◎知る者は言わず言う者は知らず ◎柔弱は剛強に勝つ ◎大器は晩成す――この古典的名著にある名文から現代人が学ぶべきことはあまりにも多い。本書では、とくに現代社会に通じる章を全81章のなかから計53章厳選し、読みやすい構成をとった。また現代語訳とともに、解説を付した。たおやかに、しなやかに、静かに、自由に、悠々自適に生きる人――老子が求めた生き方の根底には、それがある。老子が求めた心には、それがある。そしてそのすべての根源に「道(タオ)」があるのだ。タオは理解することはできない。感じるものである。老子の名文を読み、自らの体験に重ね合わせていくことで、老子は「感じる」ことができる。そのタオにつながる道は誰にも開かれている。本書はその「道先案内人」である。