鬼姫人情事件帖
発売日
2009年03月18日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-70747-1

鬼姫人情事件帖

著者 鯨統一郎著 《作家》
主な著作 『邪馬台国はどこですか?』(東京創元社)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 逃亡中に滑落し記憶を失った「りん姫」には、人の心が読める不思議な力が宿る。その力で奇怪な事件を解決していく人情ミステリー。



 追っ手から逃れる途中に、滑落し記憶を失った美里藩の「りん姫」は、<鈴屋>という江戸の居酒屋店主・和助に助けられる。記憶が戻るまで<鈴屋>で「おりん」として働くことになったある日、高木屋の番頭・雄吉の妻が殺されるという事件が起きる。下手人は、遊び人己之吉。しかし数日後、己之吉は自殺してしまう。事件は下手人の自殺という結果で終わったかに見えたが……奇談1 移す――「富士参り」、妻が死んだとき富士山にいた夫。このほか、富山の薬売りの怪死、力士の八百長疑惑と饅頭、兄妹の悲しき絆と簪(かんざし)、夫婦(めおと)の約束をしながら消えた女など江戸市中で起こる奇怪な事件を「りん姫」が「鬼姫」となり解決していく連作時代ミステリー。

 鬼姫の長刀が一閃するとき、真実が明らかになる!