書籍

- 発売日
- 2009年10月20日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-70900-0
破られた対称性
素粒子と宇宙の法則
著者 | 佐藤文隆著 《京都大学名誉教授》 |
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主な著作 | 『アインシュタインが考えたこと』(岩波ジュニア新書) |
税込価格 | 880円(本体価格800円) |
内容 | 2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎と、小林・益川理論を解説し、湯川に始まる日本の素粒子論の歴史的意味を読み解く。 |
2008年ノーベル物理学賞は日本人3人、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の独占であった。ノーベル賞委員会によるその贈賞理由を見ると、「破られた対称性」だという。これがキーワードである。いったい何が破れたのか。宇宙の究極の物質である素粒子やクォークに関わることと一般に誤解されているが、じつはミクロの素粒子からマクロの宇宙にまで通ずる自然観の衝撃である。では、いかなる自然観を確立したのだろうか。
「破られた対称性」といっても、南部陽一郎のアイディアと、小林・益川理論では意味が違う。3人をよく知る理論物理学者である著者は、こうした自然観の衝撃の意味をくわしく見ていく。さらに、彼らの考えが登場する前後の「創造の瞬間」に立ち戻り、湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一らの日本の素粒子物理の伝統の中に正しく位置づけし、その歴史的意味を跡づける。
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