文蔵 2013.10
発売日
2013年09月13日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76004-9

文蔵 2013.10

著者 「文蔵」編集部編
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 【特集】心がよろこぶ「掌編小説」競作 荻原 浩/大崎 梢/門井慶喜/浅倉卓弥/初野 晴 【新連載小説】中村彰彦 【連載小説】朱川湊人「箱庭旅団 Season3」/東 直子「いつか来た町」/小手鞠るい「いちばん近くて遠い星」/坂木 司「山の学校」 ほか



 【特集】 心がよろこぶ「掌編小説」競作
●荻原 浩 あずきバーをください。 夜中に突然、君からあずきバーを食べたいと言われた僕は、外へと飛び出した。
●大崎 梢 再会 小学校の時の級友と十五年ぶりに再会した。だけど私は、彼女が少々苦手だった。
●門井慶喜 小さな外交戦争 目明かしの菊次は、温泉宿にいた外国人を東京へと護送する役目を担うのだが。
●浅倉卓弥 ひょいの話 山の奥深くに棲むひょい。何ものでもなく何ものでもあるひょいをめぐる幻想譚。
●初野 晴 ガラスの明日、意外な告発者 結婚詐欺師の俺は、騙す予定の相手からとんでもない話を打ち明けられて……。

 【新連載小説】
●幕府草創期に武田遺臣たちの信望を集めた武田信玄の五女・松姫の波乱の生涯。 中村彰彦 疾風に折れぬ花あり 1 高遠城の姫君

 【連作読切小説】
●朱川湊人 シュシュと空きカバンの住人 箱庭旅団 Season3 2 ホラー作家の彼女は、リサイクルブティックで値札のないバッグを目に止めた。
●東 直子 錬磨 いつか来た町 4 空に金のしゃちほこが輝く町。蝉の大合唱に迎えられた私の思考は飛翔する。

 【連載小説】
●江上 剛 とまどいの改革 翼、ふたたび 4
●柴田よしき ルームメイトの秘密(5) わらし花子と涼菜の憂鬱 5
●小手鞠るい 縁切り星 いちばん近くて遠い星 10
●坂木 司 山の学校 10
●山本 弘 ピアノ・ドライブ プロジェクトぴあの 12
●原田マハ 残暑 異邦人 17
●谷村志穂 秘密 いそぶえ 28
●川上健一 ライバル 29
●池永 陽 摂理の公平性 向こうがわの蜂 45
●火坂雅志 和讒者 その六 鬼神の如く 72

 【話題の著者に聞く】
●はらだみずき 『ぼくの最高の日』 過去に向き合い、これまでの自分を大切にしている人を描きたい