仙石秀久、戦国を駆ける
発売日
2015年12月28日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76459-7

仙石秀久、戦国を駆ける
絶対にあきらめなかった武将

著者 志木沢郁著 《作家》
主な著作 『立花宗茂』『豊臣秀長』(以上学研M文庫)
税込価格 968円(本体価格880円)
内容 戦場逃亡という戦国史屈指の汚名を残した武将は、かくも涼やかないい男だった! 仙石秀久の波乱の生涯を新解釈で活写した本格歴史小説。



 史上屈指の汚名を被った男は、なぜ、奇跡の復活を果たせたのか?

 戦国武将・仙石秀久といえば、戸次川の戦いで長宗我部信親らを討死させる大敗を喫したことで批判されてきた。「三国一の臆病者」とまで罵られたほどである。本作は、そんな汚名にまみれた武将の栄光と挫折、そして復活を、新解釈で描き切った力作長編である。

 物語は、主君・信長と秀吉との出会いから始まる。若き日の姉川合戦での一騎打ち、智謀の将・竹中半兵衛と黒田官兵衛との交わり、強敵・長宗我部元親との引田合戦を経て、秀久はついに、国持ち大名へと立身出世を果たす。ところが、戸次川合戦でまさかの大失態……。領地も名声も全てを失った秀久は、髷を落とす覚悟まで固める。しかし、選んだ道は、再び戦場に身を投じることだった――。

 「失敗しても、明日がある!」。現代人に鮮烈なメッセージを伝える戦国小説。

 文庫書き下ろし。