毛沢東は生きている 下
発売日
2009年08月17日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77099-4

毛沢東は生きている 下
中国共産党の暴虐と闘う人々のドラマ

著者 フィリップ・P・パン著
烏賀陽正弘
主な著作 頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 中国共産党の独裁政治、抑圧に対して、自由を求めて闘う人々のルポ。下巻は医師・蒋彦永、新聞記者・程益中らを取り上げる。



 本書で登場する人物は、共産党幹部、映画制作者、女性活動家、工場労働者、新興成金、医師、ジャーナリスト、弁護士、それに盲目の人権活動家などと実に多彩である。

 中でも、中国政府の圧制に抵抗して、民主制と言論の自由を血書で訴え、そのため銃殺刑に処された女性詩人、林昭の実話は極めて感動的だ。彼女の真実を追究した映画制作者の物語もさることながら、彼によって明らかにされた林昭の劇的な生涯を知れば知るほど、将来、中国が民主国になったとき、彼女は英雄として同国のジャンヌ・ダルクと称されるのではないかと思われるのである。

 彼は様々な階層と、異なった職業にいる人たちを登場させ、政府の権力主義的、かつ非人間的な一党独裁支配に対し、抑圧や弾圧に屈せず、自由と正義を求めてどのように闘ってきたか、中国社会の現状を彼らの立場から生々しく暴いている。(「訳者あとがき」より)