マグネシウム文明論
発売日
2009年12月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-77561-6

マグネシウム文明論
石油に代わる新エネルギー資源

著者 矢部孝著 《(矢部)東京工業大学教授、(山路)ジャーナリスト》
山路達也
主な著作 <山路・主な著作>『弾言(共著)』(アスペクト)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 自然エネルギーや水素は、現在の石油に代えるに充分なエネルギー源にはならない。太陽光と海水でつくるマグネシウムこそ新資源だ!



 石油は、環境問題も起こすし、残っている埋蔵量も少ない。では、次のエネルギー資源は何か?

 太陽光発電が注目されているが、太陽電池で日本のエネルギーをまかなおうとすると、国土の60%を覆う必要がある。

 気体で、爆発する危険性の高い水素は扱いづらく、水素社会が実現すれば地下が水素貯蔵タンクだらけになる。

 現在の電気自動車の多くはリチウムイオン電池を積んでいるが、これが普及すると、リチウム資源が不足する。

 この状況を突破する解こそ「マグネシウム循環社会」である。

 海水から淡水を取り出して利用し、残ったものに太陽光からつくったレーザーを当てることでマグネシウムを取り出し、燃料として利用する。使った後は、またレーザーを当てることで完全にリサイクル。温室効果ガスも出ない。

 『タイム』誌で2009年Heroes of the Environmentに選ばれた矢部教授が、二酸化炭素25%削減も実現する新技術を公開する。